改めて浅草の聖天様にお参りに行ってまいりました。
インドに住んでいた頃は、徒歩30秒のところに立派なテンプルがありましたが、今はこうして電車に乗って訪ねて行かなければなりません。
本堂で神様と一緒に座る時間。
日本のお寺でもその心地よさは変わりません。
その日は、本堂の外に、皆が供えた大根のお下がりが置いてあり、頂いて帰ることが出来ました。
その日の夜、作った大根料理は、、「ふろふき大根」!
下茹での際、とぎ汁の代わりに入れた一掴みの米が、予定外におかゆに変身。
次に大根を昆布で煮た時の汁で、割って頂きました。
ふろふき大根に合わせたねぎ味噌は、味噌、みりん、酒、砂糖を混ぜアルコール分を飛ばし、すり鉢で擦った九条ねぎに混ぜあわせたものです。
我ながら美味しい。。
お下がりものの大根ですので美味しさも倍増です。
お参りの時だけでも、ヴェジタリアンになってみよう。
今では、若い人達の間でも、お寺や神社巡りなどが広く親しまれているように感じます。
お寺や神社によって、参拝の作法は異なりますが、世界各国どんな神様にお参りするにしてもひとつ忘れてはならないことがあります。
それは、“ 清潔 ” であること。
浄不浄の概念がはっきりしているインドの経典では、清いことを शौचम् ショウチャン といい、“外見” と “内面” 両方がきれいである状態、とされています。
気持ちも引き締まりますので、お参りの日は特別に意識してみてはいかがでしょうか。
बहिर्शौचम् バヒルショウチャン
外見の清潔さとしては、朝しっかりとシャワーを浴び、髪を洗い、新しい服、または洗濯したての服を着て出かけましょう。
अन्तर्शौचम् アンタルショウチャン
内面を清潔に保つのは難しいですね。
人の悪口や不平不満を慎む、などのちょっとした心がけが心を穏やかにし、内面を綺麗にしてくれるでしょう。
そして、もう一つ、更に清くいるためにできることがあります。
その日だけでもべジタリアンで過ごすこと。
日頃意識せずに口に運んでいるかもしれませんが、お肉やお魚をいただくことは、命の犠牲を伴っています。
神様にお願いごとをする時、それは何かがほしい時。
直接手を下していないとはいえ命を頂いているのに、私はこれがほしい、というのも虫が良すぎるのでは?
また、冷蔵が発達しているとはいえ、死んでから何日も経つお肉を食べることは決して शौचम्ショウチャンとはいえません。
お肉やお魚以外でも美味しいものは沢山ありますので、とても簡単な事です。
本来なら、どうしても手に入れたいものがあるときは、自分の命を犠牲にするぐらいの覚悟が必要。
実際にインドでは、ここぞ!という時は断食をして望みます。
お祈りは、自分の心の奥の曖昧な想いを形にする行為。
神聖な場所を訪ねるときの作法としての शौचम् ショウチャンは、自分の想いを決意に変える心構えにもつながります。
また、日頃から शौचम्ショウチャン を意識することで、祈るまでもなく、自然と家内安全や健康へとつながるのではないのでしょうか。
少しでも身を清くして、お願いごとをすれば、叶いやすいこと間違いなしです。