Monday, January 20, 2014

お参りベジタリアンのススメ。ふろふき大根。


改めて浅草の聖天様にお参りに行ってまいりました。

インドに住んでいた頃は、徒歩30秒のところに立派なテンプルがありましたが、今はこうして電車に乗って訪ねて行かなければなりません。

本堂で神様と一緒に座る時間。

日本のお寺でもその心地よさは変わりません。

その日は、本堂の外に、皆が供えた大根のお下がりが置いてあり、頂いて帰ることが出来ました。

その日の夜、作った大根料理は、、「ふろふき大根」!



下茹での際、とぎ汁の代わりに入れた一掴みの米が、予定外におかゆに変身。

次に大根を昆布で煮た時の汁で、割って頂きました。

ふろふき大根に合わせたねぎ味噌は、味噌、みりん、酒、砂糖を混ぜアルコール分を飛ばし、すり鉢で擦った九条ねぎに混ぜあわせたものです。

我ながら美味しい。。

お下がりものの大根ですので美味しさも倍増です。

お参りの時だけでも、ヴェジタリアンになってみよう。


今では、若い人達の間でも、お寺や神社巡りなどが広く親しまれているように感じます。

お寺や神社によって、参拝の作法は異なりますが、世界各国どんな神様にお参りするにしてもひとつ忘れてはならないことがあります。

それは、“ 清潔 ” であること。

浄不浄の概念がはっきりしているインドの経典では、清いことを शौचम् ショウチャン といい、“外見” と “内面”  両方がきれいである状態、とされています。

気持ちも引き締まりますので、お参りの日は特別に意識してみてはいかがでしょうか。

बहिर्शौचम्  バヒルショウチャン
外見の清潔さとしては、朝しっかりとシャワーを浴び、髪を洗い、新しい服、または洗濯したての服を着て出かけましょう。

अन्तर्शौचम् アンタルショウチャン
内面を清潔に保つのは難しいですね。

人の悪口や不平不満を慎む、などのちょっとした心がけが心を穏やかにし、内面を綺麗にしてくれるでしょう。

そして、もう一つ、更に清くいるためにできることがあります。

その日だけでもべジタリアンで過ごすこと。

日頃意識せずに口に運んでいるかもしれませんが、お肉やお魚をいただくことは、命の犠牲を伴っています。

神様にお願いごとをする時、それは何かがほしい時。

直接手を下していないとはいえ命を頂いているのに、私はこれがほしい、というのも虫が良すぎるのでは?

また、冷蔵が発達しているとはいえ、死んでから何日も経つお肉を食べることは決して शौचम्ショウチャンとはいえません。

お肉やお魚以外でも美味しいものは沢山ありますので、とても簡単な事です。

本来なら、どうしても手に入れたいものがあるときは、自分の命を犠牲にするぐらいの覚悟が必要。
 
実際にインドでは、ここぞ!という時は断食をして望みます。

お祈りは、自分の心の奥の曖昧な想いを形にする行為。

神聖な場所を訪ねるときの作法としての शौचम् ショウチャンは、自分の想いを決意に変える心構えにもつながります。

また、日頃から शौचम्ショウチャン を意識することで、祈るまでもなく、自然と家内安全や健康へとつながるのではないのでしょうか。


少しでも身を清くして、お願いごとをすれば、叶いやすいこと間違いなしです。




Thursday, January 16, 2014

初詣、浅草でガネーシャを発見しました。



先日、浅草が地元の友人に、初詣、下町ツアーに連れて行ってもらいました。

大混雑の浅草寺はもちろんパスして、、小さなお寺めぐりです。

浅草には、たくさんのお寺や神社があるのですね。

インドですっかりテンプルっ子になってしまった私。

お寺と聞くだけでワクワクしてしまいます。

最初に訪れたお寺は「乳待山 聖天」。

「大根まつり」の旗が高々と掲げられ、吸い込まれるように入り口の階段を登りました。

坂のない浅草には珍しく、このお寺の場所だけが小高い丘のように盛り上がっています。

ここでは、大根を神様にお供えします。

しかもまるまる一本!

うわーー、なんかそういうとこ、インドっぽい!

と思いつつ大根をお供えすると、そこにはお香がおいてあり、お参りの後体にまぶすのです。

素敵なお寺だな。密教のお寺だというし、インドとの関連が深いのかな。

と思いつつ、なぜか帰ってからもそのお寺のことが強く心に残っていました。

見えなかったけれど、一体どんな神様なんだろう。

と、グーグルで、「聖天」を画像検索したら、、、


なんと、神様の姿は「」だったのです。

つまりガネーシャ!

 
予期せず発見したインドと日本の深いつながり。

喜びを隠しきれず、インドで一緒に過ごした友人に、すぐにメールで報告をしてしまいました。

しかも訪れたその日は、インドの暦で月に2回あるガネーシャチャトルティ。

ガネーシャの導きとしか思えないこのお寺との出会い。

日本に帰って早速見つけた、通いたいお寺です。




Wednesday, January 15, 2014

良い一年に向けてのスタート。


だいぶ遅くなってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。

昨年の11月、3年半のコースを終えて、日本に帰国しました。

トータルで約5年、海外におりましたので、家族や親戚、友達と迎えるお正月は久しぶり。

良い一年に向けての、最高のスタートとなりました。

インドにいた時は、アシュラムでの生活。そして先生はスワミ。同僚もスワミ。勉強の内容も“自分”について。言うなれば一人でも大丈夫になってしまう勉強でもあります。

「自分を知るために、自分自身と一緒にいる。」

ということをしてきた、贅沢な3年半でした。

しかし、「一人でも大丈夫」というのは、決して自分の人間関係や社会生活を断ち切って人里離れたところで生きることが出来る、と言うことではありません。

勉強してきた、理論的すぎるとも言える “哲学” でしたが、その理論が、家族や友達、日本いう社会とのつながりを通して、初めて活きてくるのを実感しています。

そして、頭で理解していたことが、自分のものになっていく為には、 個人や家族としての社会での役割を大切にしながら成長していく、ということが何よりの近道。

皆は、「愛子、変わってなーい!」と言いますが、、

まだまだ私は成長過程の身ですからね。

***


新年は、浅草が地元のお友達が、たくさんのお寺を案内してくれました。

少しずつでも前に進むことが出来るように、しっかりお祈りをしてきました。

そう、そして、お寺めぐりの中で、思わぬインドとのつながりも発見しましたので、次の記事で。。


そして、6年ぶりに新しいPCも購入し、快適に動くようになりましたので、またブログを再開します。

また、どこか場所を借りて、クラスを始めようと思っています。


今年もどうぞよろしくお願いします。


写真は、インドで最後に訪れた地、ナグプールの有名なガネーシャテンプル。

何はともあれ新年は、障害を取り除いてくれる神様、ガネーシャさんにお祈りしましょう!


鈴木愛子


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